太鼓に使えるiPhoneアプリを紹介するシリーズです。今回は、メトロノームアプリ「メトロノーム+」を使って、和太鼓初心者のリズム学習に役立てる方法を紹介します。
「メトロノーム+」を日常的に利用することで、和太鼓初心者に多い拍子記号が理解できないという課題をクリアしていくことが期待できます。
メトロノーム+
↓applivの紹介記事へのリンクです。
メトロノーム+ |欲しい機能が全部詰まった!クラシックの練習にも使えるメトロノーム (Appliv)
和太鼓初心者に効果的なメトロノーム+の使い方
和太鼓の初心者の方は以下のようなことで悩んでいませんか。このような症状にはメトロノームがよく効きます。
弟子: 一人で叩くとテンポがどんどん速くなってしまうんです。
師匠: メトロノームに合わせる練習をしましょう。
弟子: 速いテンポでは自分が叩いている音が聴き取れていないんです。
師匠: メトロノームに合わせて自分の音をよく聞く練習をしましょう。
弟子: メンバーの音を聞いて合わすことができないんです。
師匠: メンバーの叩く音そのものではなく、拍子とテンポに合わせることが大事です。メトロノームに合わせる練習をしましょう。
弟子: 拍子記号の知識はありますが、音楽として体感的に理解できないんです。
師匠: メトロノーム+を使って勉強しましょう。
さて、上記のような手段としてメトロノームを使うとき、メトロノーム+というアプリがオススメです。
以下、初心者の方にメトロノーム+をおススメする3つの理由を説明します。
- テンポが正確なこと。
- 拍子記号の設定画面がわかりやすいこと。
- テンポの最小が30から始まること。
テンポが正確なこと
テンポの正確性はメトロノームの一番大事な要素です。基準となるメトロノームのテンポが崩れていては練習になりません。
ちょっと前のiPhoneだと能力の問題なのか、アプリによってはテンポが乱れることがあったようです。 そのころ、メトロノーム+は正確だという記事をどこかでみたことがあり、このアプリを使っています。
2年近く使ってますが、クリック音の鳴る感覚が乱れたことはありません。
拍子の設定画面がわかりやすいこと
拍子設定画面とはこれです。
例えば、上の図では、4分の2拍子の場合です。
- 上段:拍子のどこを強くならすか。この場合だと、2拍のうち1拍目を強い音、2拍目を弱い音が鳴ります。
- 中段:1拍の中をどの音符で分解してならすか。この場合だと、16分音符で鳴ります。
- 下段:拍子記号の設定。何分の何拍子かを指定します。この場合は2/4拍子です。
仮に、上段の強い音を「タ」、弱い音を「パ」、中段の拍を分解した音を「ツ」と聞こえるとすると、
タツツツ パツツツ、タツツツ パツツツ、・・・・と聞こえます。
拍子記号の理解が浅く、上達を妨げている人を良く見ます。
この画面で、いろいろ設定して実際に音を鳴らしてみることで、拍子の構造を理解できます。
何か新しい楽譜をもらったら、
- 拍子記号を確認する。
- その楽曲の一番細かい音符を確認する。
- それをメトロノーム+の上記画面で設定する。
- メトロノームの音に合わせてリズムを口唱歌してみる。
ということをしてみましょう。
楽譜の理解がぐっと進みます。
太鼓の楽譜だけではなく、歌謡曲などの好きな歌の楽譜でも同じことをしてみましょう。
それを繰り返すことで、着実に拍子記号の理解が進みます。
テンポの最小が30から始まること
テンポの最小が30から始まることは、初心者にとっては重要です。
例えば、16分音符の多いフレーズを練習するとします。
太鼓の初心者にとっては、16分音符が一つの壁になっていことが多いようです。
かなりゆっくりのテンポ(テンポ35とか)の設定で、16分音符でクリック音を鳴らします。
タツツツ タツツツ という感じで聞こえます。
この音に合わせ、16分音符を使ったフレーズの練習をします。
例えば、16分音符でドンドコ ドコンコ スコドコ ドンスコ って感じのフレーズがあるとしたら、ゆっくりのテンポで手順をしっかり確認しながら練習します。
この時にメトロノームに合わせてやることが大事です。
ゆっくり確実に正しい体の動きを定着させるとともに、拍子と16分音符の関係を頭と耳と身体で理解していきます。
「ゆっくり確実に」をすっ飛ばして先に行こうとして、壁にぶつかっている初心者を多く見かけます。
「ゆっくり確実に」は、3連符や32分音符の練習でも同じです。
ベテランの人にとっても、テンポ30までは落とせるのは、大事な機能なんです。
その他の機能
メトロノーム+には、私はあまり使ってませんが、以下のような機能も付いています。
参考まで。
<プラクティスモード(練習モード)>
テンポを少しずつ速くしていく練習に使うモードです。
・ループ回数の設定
・各ループで、何BPMずつ速くしていくかを設定
・現在の状況(何ループ目で、何BPMで、何分練習しているか)
<ピッチモード(チューナー)>
<レコードモード>
まとめ
今回は、和太鼓の初心者におススメのメトロノーム+というアプリ紹介でした。
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