長胴太鼓の魅力と用途

長胴太鼓
和太鼓を始めようと思っている人やビギナーのために、和太鼓のという楽器にはどのようなモノがあるか紹介しています。

ここでは、太鼓の王様ともいえる長胴太鼓について紹介します。

長胴太鼓は、和太鼓アンサンブルの中で主力となる太鼓です。長胴太鼓がずらっと並んだ編成は、それだけで見る人を魅了します。今から始まる演奏へのワクワク感がハンパないです。

尚、アマチュア太鼓団体がよく使う和太鼓の胴や皮の種類については↓この記事を参考にしてください。

長胴太鼓とは

  • くりぬき胴に牛皮を鋲留めした太鼓
  • 胴の長さが口径より長い太鼓

これを長胴太鼓と言います。神社仏閣での祭りで使われることから「宮太鼓」とも言います。

数ある和太鼓の中でもっとも多く使われている太鼓です。まさに、キング・オブ・和太鼓ですね。

当然、アマチュア和太鼓団体においても中核となる太鼓です。こんな風に↓
たくさんの長胴太鼓

長胴太鼓の魅力

長胴太鼓の魅力を3つあげるとしたら、

  1. 木目の美しさ
  2. 頑丈さ、強さ
  3. 重低音の音質

ですね。

木目の美しさ

大木の幹をくりぬいて作った胴は、木目の美しさが際立っています。

長胴太鼓の魅力は、木の素材そのものの美しさを好む日本人の美的感覚に合うからではないでしょうか。

材質は、音や丈夫さなどからケヤキの木を使うことが多いようですが、最近では集成材のものもあります。

頑丈さ、強さ

皮は牛皮を使います。牛皮は、丈夫で強く引っ張ることができるのでくり抜き胴の太鼓に適しています。この牛皮を胴に鋲で打って留めます。

くり抜き胴に牛皮を鋲留めした長胴太鼓は、とても丈夫です。大人の男性が力一杯叩いても簡単には壊れません。

※とはいえ気をつけて扱うことは必須です。湿気や尖ったものには要注意ですよ。

ドーン!という重低音の魅力

大きさにもよりますが、長胴太鼓は「ドーン!」という重くて深い音がします。

この重低音に、大迫力の音量、同時にやってくる空気の振動。これは、他の楽器ではマネできない音ですね。

また、大きい太鼓になればなるほど、音の余韻がすばらしいです。特に大太鼓は、「ドオーーーーーーーン」という感じでいつまでも残響がのこります。プロの演奏を聞いてみてください↓。

 

また、長胴太鼓はフチ打ちにも適しています。「カンッ!」というキレイな響きを得ることができます。

和太鼓の音は魅力的なんでしょうね。「日本の大太鼓」というCDが販売されているほどです。

長胴太鼓の短所

魅力満載の長胴太鼓ですが、その裏返しでキツい弱点があります。

  1. 高価
  2. 重たい
  3. チューニングできない

ケヤキの長胴太鼓は高いです。

小型のものでも10万円~数十万、大型になると百万を超えます。唯一無二の音が手に入る魅力はあるのですが、とても趣味では買える価格ではありません。

集成材の太鼓だと十万をきるものもあるので、使い分けが大切と思います。

また、長胴太鼓はとても重たいです。運ぶのにいつも一苦労してます。

そしてチューニングできないというのは構造的な弱点です。鋲留めのために、一度皮を張ると音色を変えることはできません。皮の劣化にともなって音が悪くなっていくだけです。

資金に限界のあるアマチュア和太鼓団体としては、使い方をよくよく考える必要があります。

用途

さまざまな大きさの太鼓が販売されています。

大きさによって、価格、重量、音質が変わります。用途、役割によって使う太鼓を選ぶ必要があります。

フロントライン

グループ演奏においてフロントラインは、演奏の主役です。

フロントラインに中型の長胴太鼓を並べると、見栄えもよく、音も揃って迫力のある表現が期待できます。

アマチュア和太鼓団体では、1.5尺から1.8尺ぐらいの長胴太鼓を5台から7台くらい並べるのがオーソドックスなよく見る編成ですね。

アマチュア和太鼓団体は、老人ホームの広間、催し物会場、神社の境内などで演奏することが多いと思いますが、会場の広さ的にも5台から7台くらいがちょうど良いです。

フロントラインでは、平打ち(伏せ打ち)や斜め打ちなど、いろいろな表現ができます。

やぐら打ち

2.0尺以上の長胴太鼓を水平に置いて、正面打ちや横打ちに使います。

太鼓の存在感、重低音を活かした演出になります。

バスドラムのようなベースとなる大粒のリズムを刻みつつ、ここぞというときにソロ演奏を入れると観客を惹きつけることができるでしょう。

特に大太鼓は、そこにあるだけで存在感が十分あり、音も他の太鼓とは別次元の迫力ですので、ぜひ1台は欲しい太鼓です。

どのサイズから大太鼓と呼ぶのかは、団体によってさまざまと思いますが、浅野太鼓店のホームページに以下のような記述がありました。

長胴太鼓の中でも口径3尺以上の太鼓を、とくに大太鼓とよびます。組太鼓の中心として、またソロ演奏用としても用いられ、打ちこなすには応分の技術力と表現力、持久力が求められます。
(浅野太鼓HPより引用)

長胴の大太鼓はとっても高価で小規模な和太鼓チームではとても手が出ません。

音質は変わりますが、少し安価な平太鼓や桶胴太鼓で代用する団体も多いです。

ついでに平胴太鼓も紹介

平胴太鼓

平太鼓は、構造的には長胴太鼓と同じで、くり抜き胴に牛皮を鋲留めした太鼓です。

違うのは胴の長さ。胴の長さが口径より短くて平べったい太鼓を平太鼓と言います。

重低音を出すことができますが、長胴に比べてやや平面的な響きです。あえていうならダーン!という感じです。

長胴に比べて、価格が安いこと、場所を取らないというメリットがあります。

個人的には、平太鼓は扱いやすくて好きですね。

まとめ

ということで、長胴太鼓について魅力や用途について書きました。

長胴太鼓はそれなりの値段がします。最近はネットでも太鼓の販売をしているところがありますが、できれば実際に叩いて音を確認することをおすすめします。

和太鼓を始めようと思う人やビギナーの方に参考になれば幸いです。