連桁とは音符をつないで楽譜を読みやすくするもの

和太鼓は好きだけ楽譜は苦手だなと思っているアナタ。

楽譜に8分音符や16分音符がたくさん並んで出てくると、わけが分からなくなりませんか?

楽譜の記譜法として、音符と音符をつなぐ連桁(れんこう)というものがあります。

連桁は、その複雑な音符をまとめてグルーピングすることで、リズムの構造をわかりやすくしてくれます。

連桁を理解することで、複雑なリズムを構造的に見ることができ、楽曲を覚えやすくなります。

ここでは和太鼓を始めた初心者にとってまず覚えた方が良い連桁について説明します。

※連桁には、複雑なリズムや音階における知識も必要ですが、和太鼓初心者に必要な知識にフォーカスして説明してます。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

連桁(れんこう)とは

複数の音符をつなげる横棒、またはつなげた音符そのものを連桁といいます。

「桁」という字は、橋桁の桁ように、橋脚と橋脚をつなぐ橋の本体を指します。ちなみに、英語だとbeam(梁)。

8分音符と16分音符を連桁で表すと以下のようになります。

音符 書き方 説明
8分音符 8分音符の連桁 旗が1枚の8分音符の連桁は1本線です。
16分音符 16分音符の連桁 旗が2枚の16分音符の連桁は2本線です。

旗の枚数に合わせ、横棒の本数が決まります。旗が1枚の8分音符は横棒1本、旗が2枚の16分音符は横棒が2本です。

連桁は、旗を持つ音符で使いますので、旗を持たない4分音符以上では使用しません。

旗って何?という人は、音符を構成する3つのパーツと音の長さを確認して下さい。

連桁で楽譜をわかりやすくする

拍の単位で音符をまとめる

連桁の目的は、音符を拍の単位でグルーピングすることによって楽譜を読みやすくすることです。

例えば、和太鼓に良く出てくる「ドコドコ ドコドコ」という単純なリズムでも、連桁を使うか使わないかで読みやすさが違ってきます。

拍の単位で音符をまとめるとわかりやすい例

上の段が連桁を使わずに音符を並べただけ。 下の段が連桁を使って音符をグルーピングしたものです。

上の段は、拍の切れ目が分かりにくいですが、下の段は、拍の切れ目が一目瞭然となります。

下段の方が「1、2、3、4」とカウントしながら見た場合、それぞれの拍に対応する音符が分かりやすいですよね。

尚、8分音符は1拍ごとに連桁でつなぐ場合と、2拍合わせてつなぐ場合があります。読みやすい方を使えば良いです。

16分音符は1拍ごとに連桁でまとめます。1拍以上でつなぐことはありません。

拍と関係ないところで切ると訳が分からなくなる

拍と関係なく音符をまとめるとわかりにくい

この図も先程と同じく「ドコドコ ドコドコ」というリズムですが、上段は、拍と関係ないところで連桁を切ってます。

これでは、拍がどのかたまりなのか全く分かりません。

下段のように拍の切れ目を意識してつなぐと、楽譜が読みやすいですよね。

いろんな音符での連桁のつなぎ方

ここまでは「ドコドコ ドコドコ」という単純なリズムで、つまり8分音符のばかり、16音符ばかりの場合の連桁の書き方を説明してきました。

次はいろいろな音符が混ざった場合の連桁のつなぎ方を説明します。

また、拍の中に休符がある場合の連桁も説明します。

4分音符や4分休符は連桁でつながない

連桁は拍単位に音符をまとめるものなので、拍そのものである4分音符は連桁でつなぎません。

4分音符は連桁でつながない

また、同じく4分休符もそれで一つの拍ですので連桁でつなぎません。

4分休符は連桁でつながない

8分音符と16音符が混在する場合

1拍の中に8分と16分が混在する場合は以下のように記載します。

8分と16分が混在する場合の連桁

休符がある場合

8分音符を2拍ごとにつないだ連桁の中に8分休符がある場合です。

8分休符がある場合

16分音符の連桁の中に休符がある場合です。

16分音符の連桁の中に休符がある場合

まとめ

今回は、音符をグルーピングしてリズムを理解しやすくする連桁を説明しました。

自分でどんなリズムでも良いので、紙に音符を書くことをお勧めします。

自分で書いた音符を読みやすくために連桁を使います。

そのとき、どこで連桁をきったらよいのかという素朴な疑問が生まれてきます。

拍を意識する瞬間ですね。

それを繰返すと、自然と楽譜を見てリズムを理解できるようになってきます。

ちょっとずつ、楽譜を克服していきましょう。

音の架け橋

栄光の架け橋

連桁は、音符と音符をつなぐ音の架け橋です。

いくつもの日々を越えて辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと

ゆずの名曲「栄光の架け橋」のサビの部分です。

良い曲ですよね。

栄光という夢に向かって行こうよと励ましつつ、それには日々の努力が必要だと厳しく言ってます。逆に、「栄光へと続く架け橋は、その努力以外にない。だからこそ迷わずに努力しよう」と読めます。

和太鼓を始めたけど楽譜が苦手で困っているあなた。 苦手だからといってあきらめず、少しづつ乗り越えていけばいいんです。迷わずに進めば、自分にとっての栄光に近付くんです。

明日にかける橋

橋にちなんだ曲では、サイモンとガーファンクルの名曲「明日にかける橋」も良い曲ですね。

「君が荒れた川に困っているなら僕が橋の代わりになってあげるよ。」
(Like a bridge over troubled water, I will lay me down)

和太鼓を始めたはいいけど、なかなか上手になれなくて困っている人にとって、このブログが「明日にかける橋」になったら良いなと思います。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告