PDCAサイクルは練習の成果に重要な考え方です。
私たちはある行動を起こすとき、PLAN(計画)→DO(行動)→CHECK(検証)のループを回します。このときの「行動の質」が問われるのです。特に計画と検証が行動の質を決定します。
<「上達の技術、一直線にうまくなるための極意」の p63より引用>
上記の引用は、「一流選手になるためにには、練習の量だけでなく質が重要であり、そのためにやるべきことの優先順位を決めること、練習の効率化を図ることが必要。」というトピックの中で書かれています。
練習の質を上げるには、計画と検証が重要なのです。
これってまさにPDCAサイクルのことじゃんと思い、今さらですが、PDCAサイクルについて簡単に整理しました。
PDCAサイクルとは
PDCAサイクルとは、ビジネスの世界でよく使われる言葉ですが、業務の質を継続的に改善する考え方の一つで、生産管理やISO9000のような品質管理活動に用いられています。
PDCAとは業務の4つのステップを表す英単語の頭文字で、この4ステップを繰り返すことで、継続的に業務活動の質を良くしていくというものです。
- Plan (計画)
- Do (実行)
- Check (評価)
- Action (改善)
簡単に言うと、計画を立てて(P)、実行してみて(D)、結果を確認し(C)、問題があれば改善しよう(A)ということですね。
PDCAサイクルとスパイラルアップ
PDCAサイクルの目的は、Do(実行)を良くすることです。
そして、Doの質を高めるには、PlanとCheckとActionが必要になります。
良いPlanであれば自ずとDoの質があがります。
しかし、良いPlanは簡単には作れません。
なので、結果をCheckして問題点を抽出し、それを改善するためのActionを検討します。
そして、検討したActionを次のPlanにつなげていきます。
「PDCA→PDCA→PDCA→」という風にPDCAサイクルを繰返すことで、Doの質を上げていきます。
この繰返しのことを、螺旋状に回転しながら上昇していくイメージから、スパイラルアップといいます。
スパイラルアップのコツは、小さなPDCAサイクルを何回も回すことです。
最初から大きなPDCAサイクルを回そうとすると、計画倒れになってしまいます。
スパイラルアップとは、ちょっとずつPDCAサイクルを回して方向性を確かめつつ、だんだんと結果をの大きくしていくものだと思います。
渦の大きさが最初は小さく、じょじょに大きくなっていくというイメージですね。
まとめ
PDCAサイクルは、継続性を前提にしたものだと思います。
継続によって、次のDO(実行)を良くしていく未来志向な活動ですね。
太鼓が上達するためには、練習を継続して行う必要がありますが、そこにPDCAサイクルをうまく取り入れてスパイラルアップしていくことができると思います。
また、最初に引用させて頂いた本は、上達に関するノウハウが網羅的にかつ簡潔に整理されていています。
練習の考え方、知識を補強するのに良い本です。
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