拝啓!あなたは、和太鼓で最初に覚えるべき15の手順を知っていますか?

拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです

アンジェラ・アキさんの名曲「 手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の導入部です。

15歳のときに未来の自分自身に宛てて書いた手紙に対して、未来の自分が返信をしているというシチュエーションの歌ですね。

今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?

曲の1番で悩みを多き「15歳の僕」は未来の自分自身に問いかけます。

それに対し未来の(つまり今の)自分は、2番で次のように回答します。

(ここは良い歌詞なので全文引用します)

拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続けられば見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
Keep on bilieving

問い続ければ見えてくる、大人の自分も悩みを持っている、悩んでいるそのことに意味がある、人生の全てに意味がある、夢をもちつづけよう、と回答してます。

「つらいよね、その気持ちわかるよ。
人生そのものに意味があるよ。
目の前の嫌なことから逃げてもいいよ。
なんとかなるさ。
だから生きようよ。」

そんな風に感じます。

私も15のときに悩みや不安はあったし、大人になった今も日々悩んでいます。

人生の全てに意味があるんだ、頑張らなくて良い、気楽にいこうよ、俺!


閑話休題。
さて、今回は和太鼓を叩く手の順番(=手順)について書きます。
和太鼓を始めたけど、楽譜を見ただけではどっちの手で叩くのか分からないあなた。

和太鼓の楽譜が配られたとき、音符に手順を一生懸命、書き込んでいるあなた。

私もそうでした。

手順には基本的なルールがあります。

それを理解すれば、ルールに沿って叩くだけですので、楽譜にわざわざ書き込む必要がなくなります。

ルールから外れた特別な手順のときだけ書き込めば良くなります。

効率的だし、楽譜も読みやすくなります。

また、手順は口唱歌とセットになってます。

「ドコドコ」は「右左右左」という感じです。

口唱歌はリズムを言葉にしたものです。

言葉のリズムと手の動きを合わせて覚えることで、手順を覚えやすくなります。

さらに、ルールにあわせた動きを体に浸み込ませることで、自然できれいな打ちができるようになります。

自然な打ちとは、人間の身体に本来備わっている動きに沿った打ち方です。

自然な流れに沿った動きが大事です。

手順が覚えれないのは、自然な流れに乗っていないから。

無理な手順、打ち方は、見た目が悪いだけでなく、音も汚く、また、故障の原因にもなります。

なので、手順の理解と体得は、和太鼓を始めた人にとって、最初に体得すべき重要課題だです。

ここでは、和太鼓にある様々な手順のうち、和太鼓を始めた人にとってまず覚えた方が良い15個の手順を説明します。

なお、最初の名曲「手紙」の余談は、15という数字による単なるこじつけです。
【目次】

  1. この15個の手順を覚えよう
  2. ナチュラルスティッキングという考え方
  3. 具体的な手順の説明
  4. まとめ

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1.この15個の手順を覚えよう

和太鼓で最初に覚えるべき15個の手順を表にまとめると以下の表のようになります。

R=右手、L=左手、○=休みです。

和太鼓で最初に覚えるべき15個の手順

和太鼓で最初に覚えるべき15個の手順

2.ナチュラルスティッキングという考え方

和太鼓の手順の考え方にナチュラルスティキング(Natural Sticking)というものがあります。

上の15個の手順はそれに則ったものです。

文字通り、ナチュラルな(自然な)、スティッキング(手順)ですね。

これが和太鼓を叩くときにおいても一番基本的な手順になります。

基本的なルールは以下のとおり。

  • 4発を基準とする。
  • 「1発目=右手、2発目=左手、3発目=右手、4発目=左手」。4発それぞれをどっちの手で叩くかが固定。
  • 休符のときは、その休符の手が休みになる。(2発目が休符なら左手がやすみ)

別の言い方をすれば、「ドコドコ」という口唱歌に対し、”ド”を右手、”コ”を左手と決めて、休符(”ス”や”ウン”)のときは叩かないというルールです。

4発で、それぞれ音符と休符の場合があるので、2の4乗で16種類。

そこから4発とも休符(つまり叩かない)を引くので全15個の手順になります。

3.具体的な手順の説明

ここからは15個の手順を音符とともに説明します。

ここでは8分音符の場合で説明しますが、16分でも考え方は同じです。

手順の覚え方の一つとして、休符が何個あるかで区分して理解するとよいと思います。

  • 4発全てを打つ場合(休符なし)
  • 休符が1個入る場合
  • 休符が2個の場合
  • 休符が3個の場合

休符の数が多いほど、難しいリズム、手順となります。

4発全てを打つ場合(休符なし)

ドコドコ。

ドが右手、コが左手。

RLRL(右・左・右・左)。

4発全てを打つ場合の手順

4発全てを打つ場合の手順

これが手順のベースとなります。

ここから休符をいれて手順を間引いて行きます。

休符が1個の場合

休符が1個の場合は4種類あります。

例えば、3発目に休符がある場合は、そこを担当する右手が休みになります。

(下の図のドコンコ)

休符が1個の場合の手順

休符が1個の場合の手順

休符が2個の場合

休符が2個の場合は6種類。

2つ目のドンドンや5つ目のスコスコは、4分音符として捉えてRLと打つ場合もありますが、ここではナチュラルスティッキングの考え方に沿った場合を記載しています。

休符が2個の場合の手順

休符が2個の場合の手順

休符が3個の場合

休符が3個の場合は4種類。

スコウンやウンスコは、リズムがくずれやすいので注意しましょう。

休符が3個の場合の手順

休符が3個の場合の手順

4.まとめ

まずはナチュラルスティッキングを覚えよう。

打楽器の世界で代表的な手順の考え方には、「ナチュラル」、「オルタネート」、「ルーディメタル」といったものがあります。

ナチュラルは利き腕が必ず表拍にくる手順、オルタネートは拍の表裏に関係なく必ず右左交互に叩く手順です。

ルーディメンタルは、ルーディメンツという小太鼓の基本奏法に沿ったものです。

ナチュラルスティッキングは、右手が必ず表拍にあるので拍子に合わせやすく、初心者に向いています。

なので、まずはナチュラルスティッキングを覚えましょう。

ナチュラルスティッキングが絶対ではない。

ただし、ナチュラルスティッキングは、手順の一つの考え方にすぎません。

これでなければダメということではありません。

演奏表現を目的にこれ以外の手順にすることもあります。

また、複数の太鼓を叩くセット太鼓の場合は、ナチュラルスティッキングでは無理な手順も出てきます。

なので、ここに表した手順はあくまでも基本的な手順であり、将来的にはこれ以外のいろんな手順にも柔軟に対応できる練習が重要になってきます。

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