PDCAとは、行動の質を継続的に改善していくためのフレームワークです。
PDCAを活用して毎日の練習の効果を高めましょう。
でもPDCAは重たくてなかなか回すのが大変。
PDCAの捉え方を変えて、毎日の練習に楽に活用する方法を紹介します。
「幸田露伴の努力論」とPDCA
さて唐突ですが、幸田露伴の「努力論」に2種類の努力という考え方が出てきます。
- 「直接」の努力: 目的に向かって実施する実行そのもの
- 「間接」の努力: そのための準備
この直接・間接の努力をPDCAのフレームワークに当てはめてみます。
Doは直接の努力、それ以外(P、C、A)は間接の努力という関係になります。
PDCAの4ステップを太鼓練習に当てはめる
和太鼓の上達に置き換えて考えてい見ます。
直接の努力=Doは、練習です。
間接の努力とは、準備の努力なので、ここでは練習のための準備と考えます。
そうすると、Plan、Check、Actionは、練習の計画、評価、改善ということになります。
和太鼓が上手になるためには、練習(=直接の努力=Do)が必要であり、さらに効果的に上達するためには、間接の努力としての準備=P、C、Aが大事ということです。
これを練習と準備の2つステップとして捉えた模式図が以下です。
PDCAを練習とその準備という活動に置き換えてみる
練習の準備段階で行うべきことがCAPであることがわかります。
- まずやってみる (Do)。
- 次の準備をする (CAP)。
- 少し変えてやってみる (次のDo)。
- 次の準備をする (CAP)。
・・・・・
となります。
PDCAは重たくて回らない
何でこんなことを考えるのかというと、PDCAサイクルって重たくてなかなか回らないんです。
Planに時間をかけすぎて実行する時間が無くなったり、CheckとActionを疎かにしてやりっ放しになったりです。
4つのステップを意識しすぎて、個別に切り出して活動しようとすると、毎日練習するのが億劫になってきます。
毎日やる活動に、ステップ4つもあるのは多すぎるんです。
PDCAを楽に回す
4つのステップを練習とその準備という2つのステップで括りなおします。
練習とその準備という単純明快なフレームで捉えることで、日々の活動の時間割りを作りやすくするのです。
そして、準備の中でやるべきこととしてCAPという視点があると捉えます。
そうすると、以下の図のように準備のときにやることが明確になります。
準備と練習という分かりやすいフレームで捉え、準備でやるべきこと明確にする。
これにより、小さなPDCAサイクルを何回も回しやすくなり、スパイラルアップを起こしやすくなります。
結局、準備と練習の継続ってこと。
PDCAサイクルっていうけど、その切れ目ってあまり意味がありません。
だって、毎日、継続することに意味があるんだから。
サイクルの切れ目なんて考えずに、練習、準備、練習、準備、、、とフラットに考えた方がしっくりくる。
当たり前なことですが、練習とその準備の継続が上達を促すんですね。
そして、上達速度を決定するのが準備の内容であり、準備ではCheck、Action、Planを意識しましょうということです。
■まとめ
ここ何回かの記事では、準備の大切性を説明してきました。
簡単にいうと、Doの質が大事で、CAPがそれを決定するということです。
努力の方向性(練習目的やレベル感)が正しいのに結果につながらないのは、直接の努力ばかりで間接の努力にかけているからです。
「良いところはつづける。悪いところは何か違うやり方をしてみる。」
これはブリーフセラピー という短期療法の考え方ですが、練習を継続していくときにも有用な考え方と思います。。
そいうことの継続が大事です。
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