和太鼓ビギナー向け、たった2ステップで簡単にリズムパターンを作成する方法

和太鼓ビギナーのみなさん。

アドリブソロを考えたり曲のアレンジをするとき、自分でリズムを考えるのって難しいですよね。

私は、いつもゼロから考えるのではなく、いつくかのリズムパターンを用意しておき、そこから選ぶようにしています。

そのリズムパターンは、次のたった2つの手順で作っています。

  1. 並べ方ルールを決める
  2. 樹形図でパターンを洗い出す

ここでは、その2つの手順を具体的に紹介します。

この方法は、音楽の才能の乏しい私が、アマチュア和太鼓20年の経験の中であみ出したドロくさい手法です。

ドロくさいからこそ、初心者でもカンタンに再現できるのです。方法はどうあれ、自分なりのカッコいいリズムを見つけたときはうれしいもんですよ。

リズムパターン作成の手順

手順は、たった2ステップです。

  1. 並べ方ルールを決める
  2. 樹形図でパターンを洗い出す

この2つの手順を使って、6つのリズムパターンを作る例をみてみましょう。

並べ方ルールを決める

初心者にはルールが必要

次の2つの問題を比べて見て下さい。どちらがカンタンですか?

4拍子1小節
【問題1】
16分音符を自由に使って4拍子1小節のリズムフレーズを作って下さい。

【問題2】
16分音符の「ドンドコ」と「スコドコ」というリズムフレーズを2回ずつ使って、4拍子1小節のリズムフレーズを作って下さい。

問題2の方がカンタンですよね。

問題2は、例えば、「ドンドコ、スコドコ、ドンドコ、スコドコ」と適当に並べれば解答の一つになります。

問題1は、自由すぎるので、どこから手を付けて良いか悩みませんか?

自由ということは選択肢が多いということですが、それだと初心者は迷います。迷い始めると前に進めなくなり、そこで諦めます。

初心者にとって、選択肢を狭めるルールがある方が、リズムパターンを作りやすいのです。

なお、「ドンドコ スコドコ」のようにリズムを言葉にあらわしたものを口唱歌と言います。

並べ方ルールの作成

並べ方ルールは、表形式で整理するとわかりやすくなります。次の表は、問題2の並べ方ルールを整理したものです。

要素 条件
拍子 4拍子
リズムの長さ 1小節
使って良いフレーズ 「ドンドコ」と「スコドコ」
使える回数 そのフレーズを2回ずつ使うこと

このような並び方ルール表を何種か持っておくと、少しルールを変えることでいろいろなリズムパターンを生み出すタネとなります。

樹形図でパターンを洗い出す

次に並べ方ルールから生み出せる並び順のパターンを洗い出します。

問題2のルールだと、パターンは全部で6個あります。

これを整理する方法に樹形図があります。

樹形図とは

小学校の算数で樹形図というツールを習います。

次の「並べ方」の問題をみて下さい。

【並べ方の問題】
白玉黒玉の順列問題
黒玉と白玉が2個ずつあります。それを一直線に並んだ4つの箱に入れます。何通りの並び順があるか答えなさい。

この問題は、樹形図を使えば簡単に答えることができます。

【答え】
白玉黒玉の順列問題の解答

全部で6通りあります。

1つ目の箱に黒を入れると、2つ目の箱は黒か白になります。そして2つ目の箱に黒を入れると、3つ目の箱は白のみになります。

樹形図とは、このように前の箱から順番にいれていき、何種類のパターンがあるか数える方法です。

実際の音符にする

上の算数問題は、リズムパターン作成問題の拍子を箱に、フレーズを玉に置き換えたものです。

なので、樹形図で整理した6パターンをフレーズに戻せば、リズムパターンの譜面の出来上がりです。

パターン1:⚫︎︎︎⚫︎○○
1つ目のリズムパターン

パターン2:⚫︎○⚫︎○
2つ目のリズムパターン

パターン3:⚫︎○○⚫︎
3つ目のリズムパターン

パターン4:○⚫︎⚫︎○
4つ目のリズムパターン

パターン5:○⚫︎○⚫︎
5つ目のリズムパターン

パターン6:○○⚫︎⚫︎
6つ目のリズムパターン

2つの手順にそってやれば、機械的にリズムパターンが整理できるイメージが伝わりましたでしょうか?

応用問題

別の例もみてみましょう。さっきより少しだけ複雑なリズムパターンを作りますが、手順は変わらず2ステップです。

並べ方ルールを決める

最初の並べ方ルールを少し変えてみます。

要素 制約条件
拍子 4拍子
リズムの長さ 2小節
使って良いフレーズ 「ドコドコ」と「スコドン」
使える回数 4回ずつ使うこと
その他の制約 後半4拍は、前半4拍の裏返しとすること

長さが2小節になって自由度が増えましたが、最後に「その他の制約」を追加して選択肢を減らしています。ここがミソです。

樹形図でパターンを洗い出す

樹形図はアルファベットで表現

パターン数が増えてくると白玉黒玉を書くのは面倒なので、ここからは、樹形図はアルファベットで表現します。

「ドコドコ」と「スコドン」という2つのフレーズを記号A、記号Bで表します。

記号 音符 読み方
A ドコドコを表す音符 ドコドコ
B スコドンを表す音符 スコドン

この記号Aと記号Bで樹形図で表すと以下のようになります。

樹形図

全部で16パターンになります。

慣れてくると樹形図を書かずに、以下のようにアルファベットの並びで整理することができるようになります。

AAAA BBBB
AAAB BBBA
AABA BBAB
AABB BBAA
ABAA BABB
ABAB BABA
ABBA BAAB
ABBB BAAA

BAAA ABBB
BAAB ABBA
BABA ABAB
BABB ABAA
BBAA AABB
BBAB AABA
BBBA AAAB
BBBB AAAA

実際の音符にしてみる

実際の譜面例にするとこうなります。16パターン全部書くと大変なので代表例だけ。

ABAA BABBのパターン
16分音符のタイミング練習の譜面の例

AABA BBABのパターン
16分音符のタイミング練習の譜面の例 (AABA BBABの場合)

ルールを決め、そこから考えれるパターンを樹形図で整理し、AなりBなりに入るリズムフレーズを変えていくことで、リズムパターンをどんどん作って行くことが出来るイメージはつかめましたか?

まとめ

たった2ステップでリズムパターンをカンタンに作る方法を紹介しました。

以下の2つの手順になります。

  1. 並び方ルールを作る
  2. 樹形図でパターンを洗い出す

リズムパターンを要領良く作成するには、並べ方ルールがポイントとなります。

並べ方ルールを少しづつ変化させることで簡単にリズムパターンを増やしていけます。

並べ方ルール表のいくつか用意しておけば、アドリブソロを考えるときには、そこから良さそうなものを選択肢するだけです。

意外とカッコ良いソロが生まれるかもしれませんよ。

おススメ記事

和太鼓を始めたばかりならぜひこちらもご覧ください。